【2025年最新】P-MAX完全ガイド|Google AIを味方にする「運用思考」と、敵に回す「AI任せ思考」の決定的な違い
「P-MAXはAIが全部やってくれるから楽」——もしそう思っているなら、この記事を読む前に導入するのは待ってください。
P-MAXで成果が出ない企業の多くは、「AIに任せておけば勝手に最適化してくれる」と誤解しています。実際には、P-MAXは「AIに正しいインプットを与えないと、期待した成果につながりにくい」仕組みです。
【このような方におすすめの記事です】
- 代理店からP-MAXを勧められたが、本当に必要か判断できない方
- 「AI任せで楽になる」と聞いたが、本当かどうか確かめたい方
- P-MAXを導入したが思うような成果が出ていない方
- 上司への説明材料として、P-MAXのリスクも含めて理解したい方
【この記事でわかること】
- P-MAXの仕組みと「AI任せではない」理由
- 導入して成果が出る企業・出ない企業の違い
- 設定で絶対に間違えてはいけない5つの急所
- 上司に説明できる判断基準とリスク
- 検索広告との使い分け方(パワーペア戦略)
【この記事を読むメリット】
- 「導入すべきか」を自分で判断できるようになる
- 失敗する企業の共通点を知り、同じ轍を踏まずに済む
- 設定の急所を押さえ、予算を無駄にしない運用ができる
【この記事の信頼性】 本記事は、Google広告公式ヘルプの情報と、10年以上のMeta広告運用実績を持つフェノメノン株式会社が、実際の運用で検証済みの手法のみを紹介しています。机上の理論ではなく、日々の運用で結果が出ている実践的なノウハウに焦点を当てました。編集方針などはこちらからご覧いただけます。
【読了時間】 約10分
それでは、まずP-MAXの基本から見ていきましょう。ただし、最初に「よくある誤解」を解いておきます。
P-MAXとは?30秒で理解する基本
【このセクションのポイント】
- P-MAXは1つのキャンペーンでGoogleの全広告枠に配信できるAI活用型キャンペーン
- 入札・ターゲティング・クリエイティブをAIが自動最適化
- ただし「AIが全部やってくれる」は危険な誤解
P-MAXの定義と配信面
P-MAX(Performance Max)は、2021年11月にGoogleがリリースした、AIを活用する目標ベースのキャンペーンタイプです。
Google広告ヘルプでは以下のように説明されています。
「P-MAX キャンペーンを使用すると、1 つのキャンペーンで Google のさまざまなチャネルと AI を最大限に活用し、パフォーマンスを最大化できます」
配信される広告枠は以下の通りです。
- Google検索
- Googleマップ
- YouTube
- Gmail
- Googleディスカバー
- Googleディスプレイネットワーク
従来は検索広告、ディスプレイ広告、YouTube広告などを個別に作成・管理する必要がありました。P-MAXでは1つのキャンペーンでこれらすべてに配信できます。
従来のキャンペーンとの違い
従来の検索キャンペーンやディスプレイキャンペーンでは、広告主がキーワード選定、入札単価調整、ターゲティング設定などを細かくコントロールしていました。
P-MAXでは、これらの多くがGoogle AIに委ねられます。広告主が設定するのは主に以下の4つです。
- コンバージョン目標
- 予算
- クリエイティブアセット(テキスト・画像・動画)
- オーディエンスシグナル(任意だが重要)
「設定項目が少ない=楽」と思うかもしれません。しかし、ここに落とし穴があります。
【誤解注意】「AIが全部やってくれる」わけではない
P-MAXの説明でよく見かける「AIが自動で最適化」という言葉。これは事実ですが、重要な前提条件があります。
AIは「正しいインプット」がないと、意図した方向に最適化されません。
具体的に言うと:
- オーディエンスシグナルを設定しないと→ AIは「誰に広告を出せばいいか」の手がかりがなく、学習に時間がかかりやすい
- アセットの質が低いと→ AIがいくら最適な配信先を見つけても、広告自体が響きにくい
- コンバージョン設定が間違っていると→ AIは間違った目標に向かって最適化を進めてしまう
- 除外キーワードを設定しないと→ 無関係な検索にも広告が出て、予算効率が下がりやすい
つまりP-MAXは「AIに任せるツール」ではなく、「AIに正しく働いてもらうために、人間が正しく設定するツール」と考えた方が実態に近いです。
この認識がないまま導入すると、「AIに任せたのに成果が出ない」「予算だけ使われて何も残らない」という状況に陥りやすくなります。
【このセクションのまとめ】
- P-MAXは1つのキャンペーンでGoogle全広告枠に配信できる
- 入札・ターゲティング・配信先の最適化はAIが行う
- ただし「正しいインプット」がないとAIは意図通りに動きにくい
P-MAXの基本と「AI任せの誤解」を理解したところで、次は「正しく使えばどれだけ成果が出るか」を見ていきましょう。
【FAQ】
Q:P-MAXは従来のスマートショッピングキャンペーンとどう違いますか?
A:スマートショッピングキャンペーンは2022年にP-MAXに統合されました。P-MAXはショッピング広告に加えて、検索・YouTube・ディスプレイなど全ての配信面をカバーする上位互換です。Merchant Centerと連携すれば、従来通りショッピング広告としても配信されます。
Q:P-MAXを使うと、既存の検索キャンペーンは停止すべきですか?
A:いいえ。Google公式は検索キャンペーンとP-MAXの併用(パワーペア)を推奨しています。検索キャンペーンを停止するのではなく、併用することで相乗効果が期待できます。詳しくは後述の「パワーペア」セクションで解説します。
P-MAXのメリット5選|ただし「正しく設定すれば」の話
【このセクションのポイント】
- 正しく設定すればコンバージョン数・値が平均27%向上(Google公式)
- 全広告枠への一括配信で運用工数を削減できる
- ただし、これらのメリットは「正しく設定した場合」に得られるもの
コンバージョン数・値が平均27%向上
Google公式の発表によると、P-MAXを導入した広告主では、導入前と同程度のコンバージョン単価や広告費用対効果で、コンバージョン数やコンバージョン値が平均27%向上しています。
これは検索キャンペーンでインテントマッチとスマート自動入札を使用している場合でも同様の結果が出ています。
ただし注意が必要です。この「27%向上」は、適切に設定・運用した広告主の平均値です。設定を間違えた場合や、後述する「向いていない企業」が導入した場合は、この数値を下回る可能性があります。
全広告枠への一括配信
従来、検索・ディスプレイ・YouTube・ショッピングなど、配信面ごとに別々のキャンペーンを作成・管理する必要がありました。
P-MAXでは1つのキャンペーンで全ての配信面をカバーできるため、キャンペーン管理の効率が向上します。
ただしこれは「管理が楽になる」という意味であり、「設定が楽になる」という意味ではありません。むしろ、1つのキャンペーンに全てを委ねるからこそ、初期設定の重要性が増します。
運用工数の削減
Google AIが入札、ターゲティング、クリエイティブの組み合わせを自動的に最適化します。
これにより、手動での細かな入札調整やターゲティング変更から解放され、戦略的な施策検討に時間を割けるようになります。
ただし「放置していい」という意味ではありません。 後述しますが、除外キーワードの定期チェックやアセットの更新など、人間がやるべき運用作業は残ります。「運用工数ゼロ」ではなく「運用工数の削減」と理解してください。
新規顧客へのリーチ拡大
P-MAXには「新規顧客の獲得」目標を設定する機能があります。
Google公式によると、「新規顧客の価値」モードを使用している広告主では、広告費用対効果が9%向上し、新規顧客の割合が5%上がり、新規顧客の獲得費用が7%低減したというデータがあります。
既存顧客へのリーチだけでなく、まだ自社を知らない潜在層にもアプローチできる点は、P-MAXの大きなメリットです。
検索広告との相乗効果(パワーペア)
P-MAXは検索キャンペーンと併用することで、さらなる効果が期待できます。
検索広告では意図の明確なユーザーをカバーし、P-MAXではまだ検索に至っていない潜在層にもリーチできます。この併用戦略は「パワーペア」と呼ばれ、Google公式でも推奨されています。
詳しくは後述の「パワーペア」セクションで解説します。
【このセクションのまとめ】
- P-MAX導入でコンバージョン数・値が平均27%向上(Google公式、適切な設定が前提)
- 1キャンペーンで全広告枠をカバーし、運用工数を削減できる
- 新規顧客獲得と検索広告との併用で更なる効果が期待できる
メリットを把握したところで、次はデメリットと注意点を確認しましょう。導入判断には、両面の理解が不可欠です。
【FAQ】
Q:P-MAXは小規模な広告予算でも効果がありますか?
A:P-MAXはAIの学習にコンバージョンデータが必要なため、一定以上の予算・コンバージョン数がある方が効果を発揮しやすい傾向があります。後述する導入基準を参考に、自社の状況に合わせて判断してください。
Q:「27%向上」はどの業種でも期待できますか?
A:Google公式の発表は広告主全体の平均値です。業種、商材、既存のアカウント状況によって結果は異なります。自社で効果が出るかどうかは、テスト導入で確認することをおすすめします。
P-MAXのデメリット・注意点7選|導入前に上司と確認すべきリスク
【このセクションのポイント】
- 学習期間6週間は成果が読みにくい
- 設定を間違えると予算効率が大きく下がるリスクがある
- 「何に予算が使われたか」の可視性に課題がある(2025年改善中)
学習期間6週間は成果が読めない
P-MAXを開始すると、入札戦略のステータスが「学習中」と表示されます。
Google公式では「機械学習アルゴリズムの学習範囲を拡大し、パフォーマンスの比較を行うために十分なデータが得られるように、少なくとも6週間はキャンペーンを実施」することを推奨しています。
この学習期間中は以下の点に注意が必要です。
- パフォーマンスが安定しない場合がある
- 頻繁な設定変更は学習をリセットしてしまう可能性がある
- 短期間での成果判断は避けるべき
「1〜2週間で成果が出なかったから停止」という判断をすると、本来の効果を見る前にやめてしまうことになります。逆に言えば、6週間以上の予算と期間を確保できない場合は、P-MAX導入のタイミングではないかもしれません。
設定を間違えると予算が無駄になりやすい
P-MAXは自動最適化が強力な分、設定を間違えた場合の影響も大きくなります。
例えば:
- コンバージョン設定が間違っている → AIが誤った目標に向かって最適化
- 最終ページURLの拡張をオンにしたまま放置 → 意図しないページに広告が配信される
- オーディエンスシグナルが不適切 → 見当違いのユーザーに広告が出続ける
従来のキャンペーンでは、人間が細かくコントロールできたため、問題があればすぐに気づいて修正できました。P-MAXは「AIにお任せ」する範囲が広いため、設定ミスに気づきにくく、気づいたときには予算を消費した後、というケースもあります。
コンバージョン数が少ないアカウントは不向き
P-MAXのAIが効果的に学習するには、一定量のコンバージョンデータが必要です。
Google公式では具体的な数値は状況により異なるとしていますが、コンバージョン数が少なすぎる場合、AIが最適な配信パターンを見つけるのに時間がかかったり、パフォーマンスが安定しなかったりする傾向があります。
目安として「月間コンバージョン数が極端に少ない(例:月に数件程度)」アカウントでは、P-MAXよりも従来の検索キャンペーンで確実にコンバージョンを積み上げる方が効果的な場合があります。
「何に予算が使われたか」が見えにくい(2025年改善中)
P-MAXの大きな課題として、どの配信面にどれくらい予算が使われたかが見えにくいという点がありました。
例えば「YouTube広告に予算の大半が使われていたが、コンバージョンには貢献していなかった」という状況があっても、従来は把握しづらかったのです。
ただし、2025年には「チャネルパフォーマンスレポート」がリリースされ、各チャネル(検索、YouTube、ディスプレイなど)ごとの成果を確認できるようになりました。この問題は徐々に改善されています。
配信面を細かくコントロールできない
P-MAXでは、どの配信面にどれくらい予算を割り当てるかを細かく指定することができません。
「YouTube広告には配信したくない」「検索広告だけに集中したい」といった要望には対応しづらい設計になっています。
ただし、2025年のアップデートで以下の機能が追加されています。
- デバイスターゲティング(配信デバイスの指定)
- 年齢ターゲティング(年齢層の指定)
- 除外キーワード(キャンペーンごとに最大10,000個)
- ブランドの除外
完全なコントロールはできないものの、以前よりは調整の余地が広がっています。
アセットの質が低いとAIも無力
P-MAXでは、広告主が入稿したテキスト・画像・動画などのアセットをAIが組み合わせて広告を生成します。
AIは「どのアセットを、誰に、どのタイミングで見せるか」を最適化しますが、アセット自体の質を上げることはできません。
つまり、以下のような状況ではP-MAXの効果は限定的です。
- 広告見出しが魅力的でない
- 画像がぼやけている、サイズが合っていない
- 動画を用意していない(自動生成される動画の品質には限界がある)
「AIに任せれば何とかなる」ではなく、「AIが活用できる良質な材料を渡す」という意識が必要です。
設定変更のたびに再学習が発生
キャンペーン設定を変更すると、Google AIが広告配信を調整するのに時間がかかります。
Google公式では「3営業日が経過しても広告でインプレッションが発生していない場合」にトラブルシューティングを行うよう案内しています。
大きな設定変更(予算の大幅変更、コンバージョン目標の変更など)を行うと、学習がリセットされ、再び安定するまで時間がかかる場合があります。
「成果が出ないから頻繁に設定を変える」→「学習がリセットされる」→「また成果が出ない」→「また変える」という悪循環に陥らないよう注意が必要です。
【このセクションのまとめ】
- 学習期間として最低6週間は見込む必要がある
- 設定ミスの影響が大きいため、初期設定は慎重に
- 可視性・コントロール性の課題は2025年のアップデートで改善傾向
デメリットを理解したところで、次は「そもそもP-MAXで成果が出ない企業には共通点がある」という話をします。
【FAQ】
Q:P-MAXで特定のキーワードを除外することはできますか?
A:はい、できます。P-MAXではキャンペーン単位で除外キーワードを設定でき、最大10,000個まで設定可能です。また、除外キーワードリストを複数のP-MAXキャンペーンに一括適用する機能も追加されています。
Q:学習期間中はデータを見ても意味がないですか?
A:意味がないわけではありません。学習期間中でもデータは蓄積されており、傾向を把握することはできます。ただし、パフォーマンスが安定していない段階で「成果が出ていない」と判断して停止するのは早計です。
P-MAXで成果が出ない企業の共通点3つ
【このセクションのポイント】
- 「設定したら放置」はP-MAX失敗の典型パターン
- オーディエンスシグナルと除外キーワードの設定漏れが多い
- 成果が出ない原因の多くは「AIの問題」ではなく「人間の設定の問題」
「設定したら放置」でAIに丸投げしている
P-MAXで成果が出ない企業に最も多いパターンです。
「AIが自動でやってくれる」という言葉を真に受けて、初期設定だけして後は放置。気づいたら予算を使い切っていて、成果はいまいち——という状況です。
P-MAXは確かに自動最適化しますが、以下のような作業は人間がやる必要があります。
- 検索語句レポートを確認し、不適切な検索語句があれば除外キーワードに追加
- アセットのパフォーマンスを確認し、効果の低いものを差し替え
- コンバージョンデータが正しく計測されているか定期的に確認
- 季節やキャンペーンに合わせたアセットの更新
「放置」ではなく「定期的なメンテナンス」が必要です。
オーディエンスシグナルを設定していない
オーディエンスシグナルは「任意」の設定項目ですが、設定しないと学習効率が大きく下がります。
オーディエンスシグナルとは、AIに「こういうユーザーがコンバージョンしやすい」というヒントを与える機能です。
Google公式でも「関連性の高いオーディエンスリストをシグナルとして使用し、機械学習の立ち上げを加速して、キャンペーンの成果を促進します」と説明しています。
設定しない場合、AIはゼロから手探りで学習することになり、時間と予算がかかります。
以下のようなオーディエンスをシグナルとして設定することが推奨されています。
- リマーケティングリスト(サイト訪問者)
- カスタマーマッチ(既存顧客のメールリスト)
- カスタムインテント(特定のキーワードで検索したユーザー)
除外キーワードを入れずに無駄クリックを垂れ流している
P-MAXは広い範囲に広告を配信するため、意図しない検索語句にも広告が出る可能性があります。
除外キーワードを設定しないと:
- 自社と無関係なキーワードで広告が表示される
- 採用目的で検索したユーザーに商品広告が出る
- 競合他社名で検索したユーザーに無駄にクリックされる
などの状況が発生しやすくなります。
2025年現在、P-MAXではキャンペーンごとに最大10,000個の除外キーワードを設定できます。初期設定時に主要な除外キーワードを入れておき、運用しながら追加していくことが重要です。
【このセクションのまとめ】
- 「AI任せで放置」は失敗の典型パターン
- オーディエンスシグナルの設定で学習効率が大きく変わる
- 除外キーワードの設定と定期メンテナンスは必須
成果が出ない企業の共通点を理解したところで、次は「そもそも自社はP-MAXを導入すべきかどうか」の判断基準を見ていきましょう。
【FAQ】
Q:オーディエンスシグナルを設定すると、そのオーディエンスにしか広告が出なくなりますか?
A:いいえ。オーディエンスシグナルはあくまで「ヒント」であり、ターゲティングの制限ではありません。AIはシグナルを参考にしつつ、より広いオーディエンスにもリーチします。
Q:除外キーワードを入れすぎると、配信が制限されすぎませんか?
A:可能性はあります。除外キーワードを追加することでリーチとパフォーマンスにどのような影響があるかをモニタリングし、貴重なコンバージョンの機会を逃さないようにしましょう、とGoogle公式も案内しています。
あなたの会社はP-MAXを導入すべきか?【判断チェックリスト】
【このセクションのポイント】
- P-MAXには「向いている企業」と「向いていない企業」がある
- 5つの条件を満たしているかで導入可否を判断できる
- 代理店に勧められても、条件を満たしていなければ見送る選択肢もある
導入すべき企業の5つの条件
Google広告ヘルプでは、P-MAXが最適なケースとして以下を挙げています。
- オンライン販売の拡大や見込み顧客の発掘など、具体的な広告掲載目標とコンバージョン目標を設定している
- 広告が掲載されるチャネルの制約を受けないようにして、キャンペーンのパフォーマンスを最大化したい
- 1つのキャンペーンを使用してGoogleの広告チャネルのすべてに簡単にアクセスしたい
これを踏まえて、導入を検討すべき企業の条件を整理します。
条件1:コンバージョントラッキングが正しく設定されている
P-MAXはコンバージョンデータをもとにAIが学習・最適化を行います。コンバージョントラッキングが正しく設定されていないと、AIは正しい方向に学習できません。
条件2:月間コンバージョン数が一定以上ある
Google公式では具体的な数値は明示されていませんが、コンバージョン数が少なすぎるとAIの学習が進みにくい傾向があります。目安として、現状の検索広告などで月間コンバージョンが安定して発生しているアカウントの方が成功しやすいです。
条件3:6週間以上継続できる予算がある
学習期間として最低6週間は必要です。「2週間で成果が出なければ停止」という運用方針では、P-MAXの本領を発揮できません。
条件4:質の高いクリエイティブアセットを用意できる
P-MAXでは複数の広告見出し、説明文、画像、動画を入稿します。各配信面で効果的に表示されるよう、複数パターンの高品質なアセットを用意できるかどうかが重要です。
条件5:「AIに任せれば楽」と思っていない
ここまで読んでいただいた方は理解していると思いますが、P-MAXは「楽になるツール」ではなく「正しく設定・運用すれば成果が出るツール」です。この認識を持っているかどうかが、成功と失敗を分けます。
今はやめておくべき企業の特徴
以下に当てはまる場合は、P-MAX導入を見送る、または延期することを検討してください。
- コンバージョントラッキングが未設定、または正確性に不安がある
- 月間コンバージョン数が極端に少ない(月に数件程度)
- 6週間分の予算を確保できない
- 画像・動画などのアセットを用意するリソースがない
- 特定の配信面に絞りたい強い要件がある(例:検索広告だけに集中したい)
- 短期間で成果を求められている(例:1ヶ月限定のキャンペーン)
代理店に勧められたけど迷っている人へ
代理店からP-MAXを勧められるケースは多いです。代理店にとっては、P-MAXは運用工数が削減できる面があるため、提案しやすいという事情もあります。
勧められた場合は、以下の質問を投げかけてみてください。
- 「うちのアカウントで、P-MAXを導入する具体的なメリットは何ですか?」
- 「現状のコンバージョン数で、AIは十分に学習できますか?」
- 「学習期間中の成果悪化リスクはどの程度見込んでいますか?」
- 「除外キーワードやオーディエンスシグナルはどのように設定しますか?」
これらの質問に具体的に答えられない場合は、「とりあえずP-MAXを勧めている」可能性があります。逆に、明確な根拠を持って回答してくれる代理店であれば、信頼できる判断材料になります。
【導入判断チェックリスト】
- □ コンバージョントラッキングが正しく設定されている
- □ 月間コンバージョン数が安定して発生している
- □ 6週間以上継続できる予算を確保できる
- □ 複数パターンのクリエイティブアセットを用意できる
- □ 「AI任せで楽になる」とは思っていない
5項目中4項目以上に該当する場合、P-MAX導入を検討する価値があります。3項目以下の場合は、まず条件を整えてから導入することをおすすめします。
【このセクションのまとめ】
- P-MAXには「向いている企業」と「向いていない企業」がある
- 5つの条件を満たしているかで導入可否を判断できる
- 代理店に勧められても、条件を満たしていなければ見送る選択肢もある
導入を決めたら、次は具体的な設定方法を見ていきましょう。「ここを間違えると失敗する」急所を中心に解説します。
【FAQ】
Q:検索広告で成果が出ているなら、P-MAXは不要ですか?
A:不要とは言い切れません。検索広告で成果が出ている場合でも、P-MAXを併用することで「検索には至っていない潜在層」にリーチでき、全体のコンバージョン数が増える可能性があります。Google公式も検索広告とP-MAXの併用(パワーペア)を推奨しています。
Q:P-MAXを試しに少額で始めることはできますか?
A:可能ですが、注意が必要です。予算が少なすぎると、各配信面でのデータ収集が不十分になり、AIの学習が進みにくくなります。テスト的に始める場合でも、AIが学習できる程度の予算は確保することをおすすめします。
P-MAXの設定方法|「ここを間違えると失敗する」急所を解説
【このセクションのポイント】
- 事前準備で8割が決まる
- 目標設定を間違えるとAIが誤った方向に最適化する
- オーディエンスシグナルの設定で学習速度が大きく変わる
【事前準備】8割はここで決まる
P-MAXキャンペーンを作成する前に、以下の準備を必ず完了させてください。ここを怠ると、後からの修正が難しくなります。
【事前準備チェックリスト】
- □ コンバージョントラッキングの設定確認(計測漏れ・重複がないか)
- □ リマーケティングリストの作成(過去30日間のアクティブユーザー100人超が推奨)
- □ クリエイティブアセットの準備(テキスト・画像・動画)
- □ 除外キーワードリストの準備
- □ 予算の確定(最低6週間分)
特に重要なのがコンバージョントラッキングです。
Google公式でも「キャンペーンで成果を出し、キャンペーンが最大限に配信されるようにするには、コンバージョントラッキングとリマーケティングリストの両方を正しくセットアップする必要があります」としています。
コンバージョン設定が間違っていると、AIは間違った目標に向かって最適化を進めてしまいます。導入前に必ず確認してください。
【目標設定】AIの「目的地」を間違えると全部ズレる
Google広告管理画面から新規キャンペーンを作成する際、最初に「キャンペーン目標」を選択します。
- Google広告にログインし、「キャンペーン」→「新しいキャンペーンを作成」を選択
- キャンペーン目標を選択(販売促進、見込み顧客の獲得など)
- キャンペーンタイプで「P-MAX」を選択
- コンバージョン目標を確認・設定
ここで重要なのは「コンバージョン目標」の選択です。
Google公式では「一般的には、既存の他のパフォーマンスキャンペーン(検索キャンペーンなど)と同じコンバージョン目標を選択します。こうすると最適化の対象がぶれず、各キャンペーンで同じ目標の達成に向けて入札が効果的に最適化されます」としています。
複数のコンバージョン目標がある場合(例:問い合わせ、資料ダウンロード、購入)、すべてを同じ重みで設定するのか、特定の目標を優先するのかを明確にしてください。
【予算・入札】少なすぎても多すぎても失敗する
予算と入札戦略の設定は、P-MAXの成果を左右する重要なポイントです。
予算について:
予算が少なすぎると、各配信面でのデータ収集が不十分になり、AIの学習が進みません。
逆に、いきなり大きな予算を投入すると、学習完了前に多くの予算を消費するリスクがあります。
Google公式では、キャンペーンの予算を移行する際は「週あたり20%ずつ移行することをおすすめします」としています。
入札戦略について:
主な入札戦略は以下の2つです。
- コンバージョン数の最大化:予算内でできるだけ多くのコンバージョンを獲得
- コンバージョン値の最大化:予算内でできるだけ大きなコンバージョン価値を獲得
どちらを選ぶかは、ビジネスの目標によります。すべてのコンバージョンの価値が同等なら「コンバージョン数の最大化」、コンバージョンによって価値が異なるなら「コンバージョン値の最大化」が適しています。
【アセット】AIに渡す「材料」の質が成果を決める
アセットグループでは、広告で使用するクリエイティブを設定します。
【入稿するアセット】
- 最終ページURL
- 画像(横長、スクエア、縦長の各サイズ)
- ロゴ
- 動画(YouTubeにアップロード済みのもの)
- 広告見出し(最大15個)
- 長い広告見出し(最大5個)
- 説明文(最大5個)
- 会社名
ポイントは「できるだけ多くのバリエーションを用意する」ことです。
アセットが多いほど、AIが最適な組み合わせを見つけやすくなります。
特に動画は重要です。動画を入稿しない場合、P-MAXが画像アセットから自動で動画を生成する場合がありますが、自動生成の品質には限界があります。YouTube面での配信を意図通りにコントロールしたい場合は、自社で用意した動画を入稿することをおすすめします。
【最終ページURLの拡張に注意】
デフォルトでは「最終ページURLの拡張」がオンになっています。この機能がオンだと、AIがランディングページを自動的に選択する場合があります。
意図しないページに広告が配信されるリスクがあるため、特定のページにのみ広告を配信したい場合はオフにするか、除外URLを設定してください。
【オーディエンスシグナル】これを設定しないと学習が遅い
オーディエンスシグナルは、P-MAXの学習を加速させる重要な設定です。
「任意」の設定項目ですが、設定しないと学習に時間がかかり、初期の予算効率が下がりやすいです。
Google公式では「関連性の高いオーディエンスリストをシグナルとして使用し、機械学習の立ち上げを加速して、キャンペーンの成果を促進します」としています。
【推奨されるオーディエンスシグナル】
- リマーケティングリスト(サイト訪問者、コンバージョン済みユーザー)
- カスタマーマッチ(既存顧客のメールリスト)
- カスタムインテント(特定のキーワードで検索したユーザー)
繰り返しになりますが、オーディエンスシグナルはターゲティングの制限ではなく、AIへの「ヒント」です。シグナルとして設定したオーディエンス以外にも、AIが最適と判断したユーザーに広告は配信されます。
【このセクションのまとめ】
- 事前準備(特にコンバージョントラッキング)が成功の8割を決める
- 目標設定を間違えるとAIが誤った方向に最適化する
- オーディエンスシグナルの設定で学習速度が大きく変わる
設定が完了したら、次は「検索広告との併用戦略」について解説します。P-MAXは単体で使うより、検索広告と組み合わせることで効果が高まります。
【FAQ】
Q:アセットはどれくらいの頻度で更新すべきですか?
A:明確な基準はありませんが、パフォーマンスレポートを定期的に確認し、効果の低いアセットを差し替えることが推奨されます。季節やキャンペーンに合わせた更新も効果的です。
Q:リマーケティングリストが100人未満でもP-MAXは使えますか?
A:使えますが、効果が限定的になる可能性があります。Google公式では「過去30日間のアクティブユーザー100人超」を推奨しています。リストが少ない場合は、まずリストを増やしてから導入することを検討してください。
P-MAX運用の実践|「AIに正しく働いてもらう」ための日常運用
【このセクションのポイント】
- 学習期間中は「触らない我慢」が重要
- 検索広告との併用(パワーペア)で効果を最大化
- 除外キーワードの定期メンテナンスは必須
学習期間中にやるべきこと・やってはいけないこと
P-MAXを開始すると、最低6週間の学習期間があります。この期間の過ごし方で成果が変わります。
【やってはいけないこと】
- 成果が出ないからと頻繁に設定を変更する
- 数日で効果を判断して停止する
- 予算を大幅に増減する
設定変更は学習をリセットする可能性があります。「早く成果を出したい」気持ちは分かりますが、学習期間中は我慢が必要です。
【やるべきこと】
- データの推移を観察する(判断はしない)
- 検索語句レポートを確認し、明らかに不適切な検索語句があれば除外キーワードに追加
- コンバージョンが正しく計測されているか確認
「触らない」と言っても、完全放置ではありません。データを見ながら、問題があれば最小限の対処をします。
検索広告との併用戦略「パワーペア」
「パワーペア」とは、検索キャンペーンとP-MAXを併用する運用戦略です。Google公式でも推奨されています。
【検索キャンペーンの役割】
- 明確な検索意図を持つユーザーにリーチ
- キーワード単位での細かなコントロール
- 検索語句レポートによる詳細分析
【P-MAXの役割】
- まだ検索に至っていない潜在層へのリーチ
- YouTube・ディスプレイ・Discover等での認知拡大
- 検索では見つけられない新規顧客の開拓
両方を併用することで、「顕在層は検索広告で確実に獲得」「潜在層はP-MAXで開拓」という役割分担ができます。
【パワーペア運用のポイント】
- 同じコンバージョン目標を設定:検索キャンペーンとP-MAXで同じ目標を設定し、最適化の方向を統一する
- 検索キャンペーンのキーワードは維持:P-MAXを導入したからといって、検索キャンペーンのキーワードを削除する必要はない
- 予算配分は段階的に:いきなりP-MAXに大きな予算を配分するのではなく、小さく始めて効果を確認しながら拡大する
検索テーマで「どんな検索に出すか」をAIに教える
P-MAXには「検索テーマ」というオプション機能があります。
Google公式では以下のように説明しています。
「P-MAXで検索テーマを使用すると、ユーザーが検索した内容に関する追加情報をGoogle AIに提供できます。この情報は、キャンペーンの成果をさらに最適化するのに役立ちます」
検索テーマを設定することで、AIに「こういう検索に広告を出したい」というヒントを与えられます。オーディエンスシグナルと同様、学習を加速させる効果があります。
2025年のアップデートでは、検索クエリの発生源を把握できる「ソースカラム」が追加され、AIが予測した検索クエリなのか、広告主が追加した検索テーマから生まれたものなのかを判別できるようになりました。
除外キーワードの定期メンテナンス
P-MAXは広い範囲に広告を配信するため、定期的に検索語句レポートを確認し、不適切な検索語句があれば除外キーワードに追加することが重要です。
【除外キーワードの設定上限】
- キャンペーン単位:最大10,000個
- アカウント単位:最大1,000個
アカウント単位の除外キーワードは、P-MAXを含む全ての検索広告枠・ショッピング広告枠に適用されます。
【定期メンテナンスのサイクル】
- 週1回:検索語句レポートを確認
- 月1回:除外キーワードリストの見直し
- 随時:明らかに不適切な検索語句を発見したら即追加
【このセクションのまとめ】
- 学習期間中は「触らない我慢」が重要、ただし完全放置はNG
- 検索広告との併用(パワーペア)で顕在層・潜在層の両方をカバー
- 除外キーワードの定期メンテナンスで予算効率を維持
運用の基本を押さえたところで、次は2025年の最新アップデート情報を見ていきましょう。P-MAXの「見えにくい」という課題は、徐々に解消されつつあります。
【FAQ】
Q:検索キャンペーンとP-MAXが同じキーワードで競合することはありますか?
A:はい、同じ検索語句に対して両方のキャンペーンがオークションに参加することがあります。その場合は広告ランクが高い方が表示されます。意図的に競合を避けたい場合は、P-MAXの除外キーワード機能を活用できます。
Q:検索テーマとオーディエンスシグナルの違いは何ですか?
A:オーディエンスシグナルは「どんな人に広告を出すか」のヒント、検索テーマは「どんな検索に広告を出すか」のヒントです。両方を設定することで、AIの学習がより効率的になります。
2025年最新アップデート|P-MAXの「見えない」問題は解消されつつある
【このセクションのポイント】
- チャネルパフォーマンスレポートで配信面ごとの成果が可視化
- 検索語句レポートが検索キャンペーンと同等の詳細さに
- ターゲティング機能の拡充で、コントロール性が向上
チャネルパフォーマンスレポート
2025年、待望のチャネルパフォーマンスレポートがリリースされました。
これまでP-MAXの大きな課題だった「どのチャネルにどれくらい予算が使われているか分からない」という問題が、このレポートで改善されています。
【確認できる主な指標】
- 各チャネル(検索、YouTube、ディスプレイなど)でのインプレッション数
- チャネルごとのクリック数、コンバージョン数
- チャネルごとの費用
- 動画広告やショッピング広告のフォーマット別内訳
このレポートはアカウントレベルにも拡張され、すべてのP-MAXキャンペーンのデータを単一のビューで比較できるようになっています。
検索語句レポートの詳細化
P-MAXの検索語句レポートが大幅に強化されました。
従来はカテゴリレベルでの表示にとどまっていましたが、現在は検索キャンペーンや標準ショッピングキャンペーンと同等の詳細な検索語句レポートが確認できます。
これにより:
- 効果の高い検索語句を特定し、検索テーマに反映
- 不適切な検索語句を発見し、除外キーワードに追加
- 検索語句を参考にした新しいテキストアセットの作成
といった改善が、よりやりやすくなりました。
除外キーワードリスト機能
キャンペーン単位の除外キーワードに加えて、除外キーワードリストを複数のP-MAXキャンペーンに一括適用する機能が追加されました。
例えば、高級品を販売している小売店であれば、「安い」「格安」「セール」といった単語を除外するリストを1つ作成し、複数のキャンペーンに一度に適用できます。
キャンペーンごとに除外キーワードを手動で設定する手間が省け、管理効率が向上しています。
ターゲティング機能の拡充
以下のターゲティング機能がP-MAXキャンペーンで利用可能になりました。
【新たに追加された機能】
- デバイスターゲティング:広告を配信するデバイスの種類を指定可能
- 年齢ターゲティング:年齢層に基づくターゲティング設定が可能
- 性別ターゲティング:ベータ版としてリリース
また、「ユーザー維持」目標も正式リリースされました。この機能では、休眠ユーザーに対してより高い入札単価を設定でき、離脱した顧客の再獲得に活用できます。
【このセクションのまとめ】
- チャネルパフォーマンスレポートで「ブラックボックス」が解消されつつある
- 検索語句レポートの詳細化で、より精緻な運用が可能に
- ターゲティング機能の拡充で、コントロール性が向上
【FAQ】
Q:チャネルパフォーマンスレポートで成果が低いチャネルは停止すべきですか?
A:必ずしもそうとは言えません。P-MAXは複数チャネルの横断を前提に最適化されているため、特定のチャネルだけを評価するのは難しい面があります。例えば、直接コンバージョンに貢献していないチャネルでも、認知段階で影響を与えている可能性があります。全体のパフォーマンスと合わせて判断してください。
Q:2025年のアップデートはすべてのアカウントで使えますか?
A:多くの機能はすでに全アカウントで利用可能ですが、一部の機能はベータ版として順次展開中のものもあります。Google広告の管理画面で利用可能かどうかを確認してください。
まとめ
【この記事のまとめ】
- P-MAXは「AIに任せるツール」ではなく「AIに正しく働いてもらうために、人間が正しく設定するツール」
- 正しく設定すればコンバージョン数・値が平均27%向上するが、設定を間違えると予算効率が大きく下がるリスクもある
- 学習期間として最低6週間は必要、短期間での成果判断は避けるべき
- オーディエンスシグナル、除外キーワード、アセットの質が成果を大きく左右する
- 検索キャンペーンとの併用(パワーペア)で顕在層・潜在層の両方をカバーできる
- 2025年のアップデートで可視性・コントロール性が大幅に向上している
【読者タイプ別の推奨アクション】
◆ これからP-MAXを導入検討している方
まずは本記事の「導入判断チェックリスト」で、自社が条件を満たしているか確認してください。5項目中4項目以上に該当するなら、導入を検討する価値があります。特に「コンバージョントラッキングの正確性」と「6週間分の予算確保」は必須条件です。
◆ 代理店からP-MAXを勧められている方
本記事で紹介した質問を代理店に投げかけてみてください。具体的な根拠を持って回答してくれるかどうかで、その提案の信頼性を判断できます。P-MAXが自社に合わない場合は、見送る選択肢もあります。
◆ P-MAXを導入したが成果が出ていない方
「成果が出ない企業の共通点3つ」に当てはまっていないか確認してください。特にオーディエンスシグナルと除外キーワードの設定漏れは多いパターンです。また、学習期間中であれば、もう少し待ってから判断することをおすすめします。
◆ すでにP-MAXを運用中で成果が出ている方
2025年にリリースされた新機能(チャネルパフォーマンスレポート、詳細な検索語句レポート、除外キーワードリスト等)を活用して、より精緻な運用を目指してください。特にチャネルパフォーマンスレポートは、どのチャネルが成果に貢献しているかを把握するのに役立ちます。
【次のステップ】
P-MAXについてさらに詳しく知りたい方は、記事末尾の参考文献・出典に掲載しているGoogle広告公式ヘルプをご参照ください。最新のアップデート情報も随時公開されています。
よくある質問(FAQ)
Q1:P-MAXの課金方式は何ですか?
A:P-MAXはスマート自動入札を使用しており、主にクリック課金(CPC)ベースで課金されます。コンバージョン目標に応じて、システムが最適な入札を自動で行います。
Q2:P-MAXの学習期間中は何をすべきですか?
A:学習期間中(最低6週間)は、頻繁な設定変更を避けることが重要です。データの推移を観察しながら、検索語句レポートで明らかに不適切な検索語句があれば除外キーワードに追加する程度にとどめてください。
Q3:P-MAXでブランドを除外することはできますか?
A:はい、できます。キャンペーン単位でブランドの除外を設定でき、特定のブランド関連の検索語句に対して広告が配信されないようにできます。自社ブランドを含む、任意のブランドを除外可能です。
Q4:P-MAXの配信結果はどこで確認できますか?
A:Google広告管理画面のP-MAXキャンペーンレポートで確認できます。2025年にはチャネルパフォーマンスレポートもリリースされ、各チャネル(検索、YouTube、ディスプレイなど)ごとの詳細な成果を確認できるようになっています。
Q5:P-MAXで特定のWebサイトへの配信を除外できますか?
A:はい、アカウント単位またはMCC単位でプレースメントの除外が可能です。ただし、キャンペーン単位でのプレースメント除外は現段階では利用できません。ブランド保護を目的とした除外に活用できます。
Q6:リマーケティングリストがなくてもP-MAXは使えますか?
A:使えますが、効果が限定的になる可能性があります。Google公式では「過去30日間のアクティブユーザー100人超」を推奨しています。リストが少ない場合は、まずリストを増やしてから導入することを検討してください。
Q7:P-MAXの予算は最低いくら必要ですか?
A:Google公式で明確な最低金額は示されていません。ただし、AIの学習に十分なデータを収集するには、ある程度の予算が必要です。予算を移行する際は「週あたり20%ずつ」が推奨されています。自社のコンバージョン単価を基準に、6週間以上継続できる予算を確保してください。
Q8:P-MAXと検索広告、どちらを優先すべきですか?
A:どちらか一方ではなく、併用(パワーペア)がGoogle公式の推奨です。検索広告で顕在層を確実に獲得しつつ、P-MAXで潜在層を開拓するという役割分担が効果的です。
Q9:P-MAXで動画アセットは必須ですか?
A:必須ではありませんが、用意することを強くおすすめします。動画を入稿しない場合、P-MAXが画像から自動で動画を生成しますが、品質には限界があります。YouTube面での配信を意図通りにコントロールしたい場合は、自社で用意した動画を入稿してください。
Q10:P-MAXを停止する判断基準は何ですか?
A:学習期間(最低6週間)を経過しても成果が出ない場合、以下を確認してください。(1)コンバージョントラッキングは正しく設定されているか(2)オーディエンスシグナルは適切か(3)アセットの質は十分か(4)除外キーワードは設定されているか。これらを改善しても成果が出ない場合は、自社の状況にP-MAXが合っていない可能性があります。
参考文献・出典
本記事で引用した情報は、すべて以下のGoogle広告公式ヘルプに基づいています。
【Google広告公式ヘルプ】
- P-MAX キャンペーンについて https://support.google.com/google-ads/answer/10724817
- P-MAX キャンペーンを作成する https://support.google.com/google-ads/answer/10724896
- すべての業種向けの P-MAX キャンペーンの最適化のヒント https://support.google.com/google-ads/answer/11385582
- P-MAX でコンバージョンを促進する https://support.google.com/google-ads/answer/11189316
- P-MAX 導入ガイド(新規のお客様向け) https://support.google.com/google-ads/answer/13390023
- P-MAX キャンペーンの除外キーワード https://support.google.com/google-ads/answer/15726455
- P-MAX の可視性と管理性を向上 https://support.google.com/google-ads/answer/16451273
- P-MAX の目標と画像コントロールの機能拡充 https://support.google.com/google-ads/answer/16127398
- P-MAX のチャネル パフォーマンス レポートについて https://support.google.com/google-ads/answer/16260130
- Google 広告アカウントで設定できる項目の上限数について https://support.google.com/google-ads/answer/6372658
- アカウント単位の除外キーワードについて https://support.google.com/google-ads/answer/11396330
- キャンペーンの学習期間の長さと、それに影響を与える要因 https://support.google.com/google-ads/answer/13020501
※本記事の内容は2025年12月時点のGoogle広告公式ヘルプの情報に基づいています。最新の仕様変更については、公式ヘルプをご確認ください。
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